【レポート】災害時外国人サポーター養成セミナー
2016.03.22
1月21日(木)、栃木県国際交流協会主催の「災害時における外国人支援」講演会&ワークショップが行われました。
今回、日光市国際交流協会は共催という形で協力。場所は日光商工会議所事務所です。
今回は、「NPO法人多文化共生センター大阪」代表理事である田村太郎先生を講師にお招きしました。
講演会では災害時の支援について、相手の文化や習慣を踏まえて情報を提供しなければいけないことや、近年、全国的に在住外国籍の人口が増えていること(永住する外国籍の方が増えていること)などのお話をお伺いしました。
その後、実際に災害が起こったことを想定してグループワークを行いました。
カラフルな付箋を使い、それぞれが考える「提供したい情報」と「確認したい情報」をグループ内で共有、整理。それを会場全体で共有しました。
また、避難時の対応として「避難所の巡回レポート」を基に、避難者に提供する情報および連携先についてグループ内・参加者全体で話合いを行いました。
在住外国籍の方よりも海外から訪れる観光客の方が多く、他都市と比べると決して在住外国籍の方が多い方ではない日光市。(2016年3月1日時点では650名の外国籍の方が市内に在住しています)
けれども、近年全国各地で起きている災害では、日本国籍・外国籍の市民の方や国内からの観光客はもちろんのこと、海外からの観光客に対する対応を迫られる場面も増えてきています。今回セミナーを受講された方が、将来起こるかもしれない災害時に多くの人の力になってくれることでしょう。
また、今回は「災害時の外国人支援サポーター養成」がテーマでしたが、全体を通して田村先生のお話は新鮮で興味深く、多文化共生や多様性を認め合う社会を考える上でとても大切なことだと痛感することばかりでした。